SNGの部屋
SNGとは、サテライトニュースギャザリングのことで、通信衛星を使った映像伝送手段です。高度36,000kmの上空にある赤道上にある静止衛星を使います。
一つの衛星にいくつものトランスポンダ(中継器)があり、三菱の衛星スーパーバードでは1トラポンが36MHzの帯域があり、SDの場合、通常これを4分割して使用しています。
映像のほかDAMA(Demand Assignment Multiple Access)と呼ばれる衛星電話回線を数本もっている。
スーパーバードは南南東上方40°に位置しているので、この部分の空が開けていれば中継できる。
12〜14GHzの波を使用し、アップリンク・ダウンリンクの間に0.3秒弱の 遅延を生じるので、アナウンサーがSNG車でしゃべると、自分の声が遅れて帰って来るため、しゃべりにくくなる。
このためー1(マイナスワン)といって、SNG車からの音声を差し引いた音を受信側のスタジオでつくりSNG車に返している。
国内向けに、可搬型IP通信用SNGポータリンクができたが、DC駆動のコーデックがなくて使いにくかったが、2009年の6月頃に富士通からDC駆動のものが出るらしい。
それより先に、1UハーフサイズのAC電源駆動のコーデックが、InterBEE後に出るとのことで、1対向で200万円と、IP-9500より価格が下がるとのこと。
DC電源モデルはエンコーダのみの別型名となるが、ハーフ2Uサイズで、DVB-ASIオプションと前面パネルも対応し、価格はIP-900Eより高くなる予定ということらしい。
RCCのHD−SNG車
2009/5/20に納入された5.4mのイスズエルフで、これまで車がの5m以下だったのに比べ大きくなるが、4WDのトラックはこれが最小。
エンジンはターボ付。HPAはやっとソリッドステートになり、冷却がいらなくなったので伝送終了後はすぐに帰れる。
NHKのSNG車
1トラポン2波伝送仕様。同時2波伝送が可能
HTVのSNG車
HD伝送が可能
広島ホームTVのSNG車
民放のなかで唯一、A-SATを使う。6角形のアンテナが珍しいHD仕様。
tssのSNG車
HD伝送仕様にはなっているが、HDコーデック等は搭載していない。
テレビ朝日のSNG車
山陰地区に配備されている