大型カメラの部屋


ゴジラの第1作にも出てきたスピグラ GRAFLEX SPEED GRAPHIC (PH-47-H) OPTAR135mmF4.7
戦後アメリカ軍が大量に持ち込み、報道関係でも使われたスピグラには、クラウン、グラフレックス、センチュリーの3つのタイプがあるが、これは、1947年から作られたペースメーカーと呼ばれるものの前期タイプである。
フォーカルプレーンとレンズシャッター双方をもち、ファインダーは上部にあるほかフレームファインダーも装備している。
手持ちでの撮影はリンホフより優るが、アオリは使う気になれない。

テクニカルビューの最高峰リンホフテヒニカ LINHOF MASTER TECHINIKA Symmar-S150mmF5.6
ポルシェに似たマークは、さすがにドイツ製を感じさせる。スピグラに比べ重いのが難点だが万能である。
ワイドレンズをつけて下方へアオル場合はカメラを上下逆にする必要があり、こんな時は、ビュータイプがほしくなってしまう。
冠布を被ってのピントあわせにルーペは欠かせず、それでも、画面全体が見渡せないので、ポラで確認するはめになってしまう。
トヨ製6x9のロールホルダーをつけて撮影する時、つい引き蓋を引き忘れてカラ写ししてしまう。
 
75mm FUJINON-SWD75mmF5.6: おたふくソースのお好み焼き館「ウッドエッグ」。
初めて見て衝撃を受け、早速撮って見た。目一杯ライズしてある。

90mm Nikkor SW90mmF4.5S:1984年の発売でイメージサークルが235mm(F16)あるので結構あおれる。
シャッター#0、アタッチメントφ82mmねじ込み、1995年の定価は182,000円だった。
リンホフの凹みボードをつけて、マスターテヒニカで撮影しているが、最も使用頻度が高いレンズで、比較的明るいのでピントあわせも楽である。
大判レンズにUVフィルターを使わない人もいるが、私は傷をつけるのが怖いので常に使っている。
 35mm換算でほぼ28mmでそれほど歪みも目立たない。カムもあるので距離計と連動させてスナップも可能だが、重いのでそんな使い方はしたことがない。
常用レンズなのだが、テヒニカに装着したままで収納できないのがちょっと残念。

大判レンズ FUJINON-SWD75mmF5.6:入手当初は標準ボードが付いていたが、リンホフでのピント合わせがバックボードでしかできないので、凹ボードに交換してもらった。アオリが余りできない。
NIKKOR-SW90mmF4.5:唯一新品で購入した。明るいレンズなので使いやすいハズなのだが、口径が大きいので絞りやシャッターが奥に位置しているので、設定がやりずらい。
Symmar-S150mmF5.6:純正のリンホフボードに付いているのが自慢だが、標準ボードなので装着したままでカメラに収納できない。
FUJINON-W250mmF6.3:カバーリングパワーが大きくて、8x10もギリギリカバーする。
OPTAR135mmF4.7:スピグラボードが付いているので、スピグラにしか使用していない。

ピンホールで撮影 約75mm ピンホール、焦点距離およそ75mm F500、ポラロイド1分露光。

ピンホールで撮影 約47mm スピグラだと焦点距離が75mm以下にならないので、リンホフに付け替えてみた。約47mmF320でポラロイド30秒露光。
周辺の光量低下がひどいはずだが、この被写体ではわかりにくい。
これだけの広角はピンホールならでは。

マキシマー ツアイス・イコンのマキシマー207/5
ハンドカメラは1920年代に密着で名刺〜手札版の写真が撮れ、乾板の1枚撮りで、 通常はピントグラスを覗かず目測で距離を合わせフレームでファインダーでサイズを決めて撮影するというものだが、 スプリングカメラなどの普及とともに姿を消した。テッサーレンズにコンパーシャッターつきで、乾板用の撮り枠もついていたが、さすがに動作がスムーズとはいかない。
手札版なので4x5用フィルムを切って使うしかないが平面性が保てるか、そこまでして写真を撮るか、それが問題である。
FOR CHINA とあり中国向けに作られたらしく、租界時代の上海あたりで購入されたようだ。
10.6cmx7.8cmのフィルムサイズでポラロイドとほぼ同じだが、数mmの違いで入らない。
レンズは曇っていたが、さすが旧式のテッサー、前玉がねじ込みになっているため簡単にはずれ、ふき取ることができた。
コンパーシャッターもほぼ動いている。

マキシマーで撮影 ネオパン100 1/100 F11で撮影
ハンドカメラは、ライカなどの35mmカメラが流行する前の高級アマチュアカメラで名刺版や手札版の乾板やパックフィルムを使用する。
ピントグラスものぞけるが、簡易ファインダーをフレーミングし目測でピントを合わせて撮影できるのが魅力。
クラシックカメラ選科no.80の高島鎮雄氏による「ハンドカメラの世界」には手札判の記載は全くない。
日本国内には正式輸入されなかったのかもしれない。
1929年のツアイス・イコンのカタログに8x10.5cmは載っていないようだ。

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