SNGの部屋

 SNGとは、サテライトニュースギャザリングのことで、通信衛星を使った映像伝送手段です。高度36,000kmの上空にある赤道上にある静止衛星を使います。
一つの衛星にいくつものトランスポンダ(中継器)があり、三菱の衛星スーパーバードでは1トラポンが36MHzの帯域があり、SDの場合、通常これを4分割して使用しています。
 映像のほかDAMA(Demand Assignment Multiple Access)と呼ばれる衛星電話回線を数本もっている。
 スーパーバードは南南東上方40°に位置しているので、この部分の空が開けていれば中継できる。
12〜14GHzの波を使用し、アップリンク・ダウンリンクの間に0.3秒弱の 遅延を生じるので、アナウンサーがSNG車でしゃべると、自分の声が遅れて帰って来るため、しゃべりにくくなる。
このためー1(マイナスワン)といって、SNG車からの音声を差し引いた音を受信側のスタジオでつくりSNG車に返している。

SNG奮闘記

HDコーデック NTTエレクトロニクスのH.264HDコーデック、HVE-9100/HVD-9100はJNN系列のSNG送受信の使われています。
すでに11月から本運用に入っていますが、もう一度バージョンアップすれば、ほぼ問題なく運用できそうです。
 低遅延バージョンも発表される予定です。また、より小型でコストパフォーマンスの高い、RU7000も発売されました。
 RU-7000は、中身はクボテックとほとんど変わりませんが、電源がDC駆動になっているので、IPポータリンクでのSNG伝送用にピッタリです。
今の所、9100シリーズと7000シリーズの互換性はありませんが、そのうちなんとかするそうです。
RU-7000は8M/bpsではほとんど破綻はありませんが、6M/bpsまで落とすと、数分に1回程度画面の一部にブロックノイズが現れることがあります。
価格は、1対向で200万円を切っており、富士通、クボテックとの価格競争が激化しそうです。
SNGポータリンク

 国内向けに、可搬型IP通信用SNGポータリンクができたが、DC駆動のコーデックがなくて使いにくかったが、2009年の6月頃に富士通からDC駆動のものが出るらしい。
それより先に、1UハーフサイズのAC電源駆動のコーデックが、InterBEE後に出るとのことで、1対向で200万円と、IP-9500より価格が下がるとのこと。
DC電源モデルはエンコーダのみの別型名となるが、ハーフ2Uサイズで、DVB-ASIオプションと前面パネルも対応し、価格はIP-900Eより高くなる予定ということらしい。


RCCのHD-SNG車

RCCのHD−SNG車
2009/5/20に納入された5.4mのイスズエルフで、これまで車がの5m以下だったのに比べ大きくなるが、4WDのトラックはこれが最小。
エンジンはターボ付。HPAはやっとソリッドステートになり、冷却がいらなくなったので伝送終了後はすぐに帰れる。


NHKのSNG車

NHKのSNG車
1トラポン2波伝送仕様。同時2波伝送が可能


HTVのSNG車

HTVのSNG車
HD伝送が可能


ホームTVのSNG車

広島ホームTVのSNG車
民放のなかで唯一、A-SATを使う。6角形のアンテナが珍しいHD仕様。


tssのSNG車

tssのSNG車
HD伝送仕様にはなっているが、HDコーデック等は搭載していない。


TV朝日のSNG車

テレビ朝日のSNG車
山陰地区に配備されている


TSCのSNG車

TSC のSNG車
テレビせとうちのSNG車。TV東京の応援で、広島までやってきている。


TBS回線センター

TBS回線センターSNGやマイクロなどすべての回線をコントロールする


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